経験と時間の関係
経験による処理速度の向上との関係は、新鮮な経験が多いほど時間の経過は長く感じられるということです。
たとえば、子供の頃に見るもの聞くもののすべてが未経験なことが多くあり、そのことに比例して沢山の出来事があり時間の経過が長いと感じられました。しかし、大人になると経験によって処理できることが多くなります。その分、新鮮さや強い印象が薄くなるために、つねに出来事が少ないと時間が短いと感じてしまうのです。
スケジュールなど期間の先を予想させてしまう様な事を繰り返してしまうと、時間の制限を感じ始めて、経過の速度を早く感じるようにもなります。一方では、期間や先の計画などのスケジュールを起てないことで、時間の経過を意識し始めないことから、経過する時間を遅く感じることになるのです。
無人島に近い環境に身を置くとそれが顕著に表れます。しかし、この時注意したいことは先の見えない不安や無計画な時間の経過が、心の変動をきたさないことで時間の経過を早く感じてしまうです。
時間と感知能力との関係
小学生と中年とシニアとで時計を見ずに5分間を計ってもらう実験を行ったところ小学生は1分強で5分と感じ、中年で8分、シニアが10分以上を5分と感じてたという検証データがあります。
しかし、軽く運動をした後では心拍数が上がります。中年で4分、シニアで5分と見事に時間感覚が短くなっているという実験結果も出ています。
これは心拍数の法則といい子どもは心拍数が高いので時間間隔が早く感じられ、歳を重ねるたびに心拍数が低くなるので時間間隔が遅くなるのです。
さらに、人体における時間完治能力は、免疫力の上昇と低下にも関係してきます。
病床に伏せている人は、免疫力が低下している状態が継続されているため、時間の経過が早く感じるのですが、回復し退院して元気に活動し始めて免疫力が高く熱量の放出が多くなる程、時間の経過が遅く感じるといわれています。しかし、これには包括的な理論は当てはまらず、元気であっても心に不安や変動をきたさない状態では、時間の経過は早く過ぎます。楽しくたくさんのことを記憶し始めているような状態では、時間の経過が遅くなります。