世界一幸せなデンマーク人と日本人の違いは働くモチベーションから違うといいます。意識調査によると、日本人は生活の中で幸せを感じていない方が多く、仕事に対しても北欧の人たちには到底理解のできない概念があるそうです。
デンマーク人は、ワーク・ライフ・バランスを重視していて仕事と日常生活のバランスを上手に取っています。デンマーク人にとって働くモチベーションとはどんなことでしょうか。
働くことに対するモチベーションは日本人と異なるだろう。デンマーク人が幸福な理由のひとつは、多くの人が自分の仕事が好きだと感じ、自分の仕事をコントロールできているからだ。
彼らは自主性を持って仕事をしていて、仕事に支配されていません。自分でやることを決めて実践して、その成果を実感することができるのです。その感覚や達成感が、仕事のモチベーションにつながっているわけですが、8割のデンマーク人は、宝くじで100万ドルが当たっても仕事を辞めないそうです。彼らにとってのモチベーションは、家族と過ごしたり、すてきなバケーションを過ごしたり、新しいことを学んだりするなどヒュッゲ的な時間を持つことにあるからなのです。
大人になっても学校に通っている人が多くいるデンマークでは、教育が大人も含めてすべての人に開かれていることから、彼らが欲しいものはベンツではなくて新しい学びや旅行、サマーハウスということの価値観なのです。
デンマーク人は、今あるものに感謝する能力に長けていています。今の状況に満足をしているということです。また、社会が非常に平等だということです。だからこそ誰にでもチャンスがあるということが大きく北欧諸国では、誰もが高等教育にアクセスできるので、自分がなりたいものになれるというチャンスが誰にでも常にあるのです。
もし、日本がヒュッゲのスタイルから学べることがあるとすればそれは一つだけです。大学教育を含めた教育をすべての子どもへ平等に与えることだと思います。自主性ではなく国がサポートを行える豊かな環境をその域まで整えてから、自我の開花を応援する政府であるべきだと思います。