原宿界隈には、2020年に東京オリンピックが開催される国立競技場や代々木第一体育館などがあります。
代々木公園
現在の代々木公園一帯には、終戦後在日米軍施設(ワシントンハイツ)がありました。その建物を利用してつくられたのが東京オリンピック選手村です。宿舎約250棟で収容人数は、約5900人もの選手を一度に迎え入れました。
選手をもてなすために技術開発を行い、今では世界トップレベルに発展したといわれる技術が冷凍食品だといわれています。選手村では、選手団の胃袋のために大量の食材を確保しなければなりませんでした。しかし、期間中に一度の食材調達は生鮮品が高騰するため都民の家計を苦しめてしまいます。
そこで考えられたのが、生鮮品を冷凍して保管しておく方法でした。これを機に、日本の冷凍食品技術が向上したのです。当時の選手村の料理を任されていた『帝国ホテル』の村上信夫シェフは、「冷凍食品がなければオリンピックの成功はなかった」といわれていました。
したら、2020年には新たな技術のイノベーションが起こるのではないでしょうか。
五輪橋
1964年オリンピック開催7ヶ月前に選手村と競技場エリアを結ぶために、山手線の上に架けられた橋が五輪橋です。その上には、地球が乗っています。
何気なく通っていた原宿駅のすぐそばに架けられていた橋は、意外な歴史を持っていたのです。
柔道や体操競技などを模った橋の壁を、一つ一つ眺めていると当時の白熱した競技と新たに始まる東京オリンピックとの歴史の重さを感じます。時間が経っても劣化はさほどなくて観光スポットとしても面白い場所になります。
原宿駅
現在の原宿駅が建てられたのが大正13年で都内最古の木造駅舎になります。老朽化がすすみ2020年東京オリンピックまでの建て替えが予定されています。これだけの歴史建造物を便利や近代化という効率で、趣のある古き景観を都内から無くして良いのであろうか…最近では、そのようなことを強く訴えるサークル活動があり賛否を呼んでいます。
明治通りを千駄ヶ谷方面へ足を向けると、2016年にオープンしたサンドイッチのお店が千駄ヶ谷小学校の隣に出てきます。採れたての野菜や食材をぎゅうぎゅうに詰め込んでいるのが特徴です。
『POTASTA千駄ヶ谷店』さんのサンドイッチは、『萌え断』でインスタ映えがすると味はもちろんオシャレ女子から大人気だそうです。ちなみに、萌え断とは様々な断面に萌えることをいうそうで、最近のトレンドワードにもなっています。ぎっしり入った食材の断面は、見事にカットされた美しさと見た目の可愛さがウケて、お昼時や休日などは店内がいっぱいになるほどです。
近所のOLさんおススメが、ライ麦パンのスクランブルエッグと100%ニンジンのジュースです。こちらは、野菜を食べるという感覚で頂くのだそうです。
若者にも風呂敷の良さを伝えたいと12年前に原宿に誕生した京都の風呂敷専門アンテナショップ『むす美』さんは、風呂敷の色や柄、大きさに至っても種類が多く店内にレイアウトされているのを見るだけでも楽しくなります。なんと500種類以上在庫されています。
それぞれの柄には意味があり、結と書いて「ゆい」という柄は、ご縁を結ぶとか絆を繋ぐなど縁起がいいものとして使われるそうです。また、新芽をイメージした柄は新しく出発するとか新たな門出に使われるなどされているようです。
風呂敷一つでおしゃれなバックも作れるなど、使い方に広がりがあり風呂敷は、若い方に再燃しちょっとしたブームになっているのです。作り方は、お店で丁寧に教えてくれます。